小説の中に出てきた神秘的なルース
むかーしむかし、まだ自分が小さかったころに憧れた記憶って、いつまでも鮮明に残っているものよね。
私の場合は、マシュマロを煮たり焼いたり、チョコをかけたり、いろんな方法で食べる絵本があって、マネして食べたら気持ち悪くなった思い出があるわ。
え、そんなの全然素敵な思い出じゃないって?
まあ、そうなんだけど、友人の話を聞いていたら、思い出したのよ。
そうそう、今日は友人の話をしようと思っていたんだ。では聞いてちょうだい?
友人は、昔、少女のころに、今は無き某小説が読めるサイトで連載されていたとある小説に出会ったそうなの。
それは、とある宝石に導かれて運命の人に出会い結ばれる、という内容のもの。
今考えればありきたりで非現実的なおはなしだったものの、当時の幼い彼女にとって、そういう運命的なものは憧れであり、いつか私も……と思ったそうよ。
そして数年たったある日、その小説をふいに思い出し、昔使っていた携帯電話のブックマークからそのサイトに久しぶりにアクセスしたんだって。
ところが、残念ながらその数年の間にそのサイトのサービスが終了。
「長年のご愛顧ありがとうございました」というような文字のみ表示され、小説は一切読めなくなっていたのだそう。
彼女はどうしても気になって、どこか別のサイトに移動していないか、作者さんが別の場所で公開していないか、どこかの本に収録されてはいないかと、インターネットでキーワードとなりそうな小説の要素を幾度も検索したといいます。
しかし、なかなか見つからず……。その小説に出てきた登場人物や宝石の名前など、詳細な固有名詞を覚えていなかったため、捜索は難航したんだそうです。
でも、どうしても気になった彼女は、どれくらいの長さの宝石名だったか、小説の名前はどんな感じだったかなど、振り絞って考え、宝石がストーリーの鍵を握る小説を検索してあらすじから判断を下し、結果、なんとかその小説にたどり着くことができたのでした。
その小説に登場する宝石というのが、レムリアンシードという宝石。
みんな知ってる?
私は知らなかったわ。
ちなみに、レムリアンシードというのはこんな宝石。
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まるで氷みたい……。
『「レムリアンシード」は、水晶の側面にレコードキーパーと呼ばれる平行した多数の筋がある石』なんだって。レムリア大陸っていう伝説の大陸に住んでいたレムリア人の子孫の記憶という意味をもっているのだとか
なんかこの話を聞いて、ラピュタを思い出しちゃった。
天空の城ラピュタ光る石はパライバトルマリンがモチーフだって言われているらしいわ?
この話を聞いて、宝石の持つストーリーに改めて、「いいなあ」と思いました。私が持っている宝石にも、いろんな意味があるんだろうな。そう思いながらめでると、また違った喜びが見出せそう!
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