ユニクロのジャストウェストショーツを５枚買ったのだが

ある朝、朝シャンし終えたわたしは、全裸でランドリールーム（洗濯物干してるだけの部屋）へと向かっていました。

わたしの目的はただひとつ。干してあるパンツとブラを取って、着ること。

え？「お前、洗濯もの直でとるのかよ」って？

だから、なによ。干したてのパンツの方が、衛生的じゃないのさ！！

―――しかし。

今日はいつもと違いました。

干してある洗濯物のなかにパンツが1枚もなかったのです。

……はて。そういえば、この間旅行したとき、よれよれのパンツ何枚か捨てたような。

残りのパンツは全部洗濯機の中……？

クローゼットを覗いてもパンツは１枚もなく、わたしは焦りました。

目の前にあるのは、大量のステディのボクサーパンツ……のみ……。

―――数分後。

何食わぬ顔で着替えを終え、リビングに入ると、ステディはゲームをしていました。

「ねえねえ、綿100っていいね」

とわたしが言うと、

「うん？」と困惑するステディ。

「ステディのパンツ、とても履き心地がいいよ」

異変を察知したステディが振り返り、わたしを不審な目で見つめます。

ステディ「え？？もしかして、俺のパンツ履いてるの？」

わたし「ステディのパンツってユニクロのパンツだよね？わたしも同じの買う。パンツ共有しよう！」

ステディ「やだよ！！！！」

瞬間。ステディはものすごい勢いで拒否しました。

わたし「なんでよ！洗ってるんだから、きれいだよ！」

ステディ「そ、そうなの？？？え、俺、Nちゃんと同じパンツ履くの？？それ、なんかやじゃないの？」

わたし「じゃあ、名前書いて、混ざらないようにしよう、白いマジックで書こう！」

ステディ「やだ！！！」

まあな、たしかに40過ぎの男がパンツに名前書いていたら、ちょっと恥ずかしいかもしれないな。

わたし「じゃあ、色を変えよう」

ステディ「なら僕、ブラック」

わたし「だめだよ、わたしのブラがブラックなんだから、下もブラックじゃなきゃ！ステディはオリーブにしよう」

すると、ステディはなにが面白かったのか、

「なにその、オリ、オリーブって、オリ、俺のパンツ、オリーブ、ぶ、ぶふふ！！！」と笑いだしました。

わたしも一緒になって、ひひ、いひひと笑っていると、

「だめだよ、Nちゃんはセクシーな下着履いてくれなきゃ！男物のXLのボクサーパンツなんてだめだよ！」

と、我に返ったステディはくぎを刺してきました。

ちぇ。

てなわけで、ユニクロのオンラインサイトを覗いてみたんだけど、ユニクロってXL以上の商品を通販限定で売ってるのね！

☆4.0以上の女性もののXXLパンツもある！！！しかも綿素材！！わーいわーい！！！

ジャストウェストショーツ、キミに決めたあ！！！！

というわけで、女物のパンツを５つ購入っ！！！

翌日には出荷され、わずか2日後に家に届きました。

で、さっそく履いてみたのですが……。

あ、あら……？？

なんか……とってもすっぽり。腹全体がすっぽりとパンツで包み込まれる……。

これはセクシーとは正反対の……控えめに言ってマタニティ、

言葉を選ばずに言うと、ババアのショーツだわ？

というわけで、イメージとはちょっと違ったけど、履き心地は悪くないので、普段使い用にすることにしました。

今持ってる数少ないワコールのパンツは、ハレの舞台用にしよう。

例えば……そうね、病院に行くとき用はワコールのパンツだ。

千葉N子

サイゾーウーマンで沼コラムを連載中のアラフォーウーマン。今日も頭痛と闘いながら散財する日々