天使のささやき・・・・・・

ある日、天使がささやいた【終】

2023.03.30 / 千葉N子

私はじろりとステディを見ました。

ステディはふらふらと店内を歩き始めました。

 

 

 

い、いまだっ・・・・・・!!!

今しかない・・・・・・っ!!!!!!

 

 

 

私は覚悟を決め、ダッシュでレジへ向かいました。

「こ、こここここれください!!!!」

レジのお姉さんは挙動不審な私に不穏な表情を浮かべながら、「レジ袋はご入用ですか?」と聞きました。

当たり前じゃろう!!!そんなことより、箱はないんかい!!!

そんなレッドウィングをあけっぴろげに見せていたら、気づかれてしま・・・・・・

 

 

 

 

 

「N子ちゃん!!!???」

 

 

 

 

そのとき、ステディから声をかけられました。

 

 

 

あぎゃあああああああああ~~~~~~~~~~~!!見つかったあああ~~~~~~~!!!

 

 

 

「N子ちゃん、それ・・・・・・俺の・・・・・・?」

 

 

ああ、そうさ。そうとも。

キミへのプレゼントだよ!!

私はちょっと気恥ずかしくなって、「ま、まあね」と上ずった声で言いました。

「いいの???本当にいいの???」

女に二言はねえっ!!!

ステディは靴を受け取ると、何度も靴と私を交互に見て、

 

「本当にいいの??俺、半額出そうか??半額かよって言われそうだけど・・・・・・」とおろおろしながら言いました。

いいのよ、いいの。プレゼントよっ!!!

ステディはとっても嬉しそうな顔で、「いっぱい履く!!」と言ってくれました。

ああ、天使。この人こそ天使よ。

私をこんなに幸せな気持ちにさせてくれるんだもの。

そんなわけで、N子のサプライズ大作戦は結果オーライという形で終わりました。

たまにはステディをねぎらってあげないとね!

 

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サイゾーウーマンで沼コラムを連載中のアラフォーウーマン。今日も頭痛と闘いながら散財する日々
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