ステディは変わらずいいやつだった

コロナワクチン三回目接種で死にかけました(後編)

2022.04.12 / 千葉N子

【前回のあらすじ】

コロナワクチン3回目を接種した千葉N子は、瀕死の状態に陥り、車の中で大量にリバースしたのだった……

 

自慢のベンツをゲロまみれにされた哀れなステディ。

ステディは車の様子が気になるらしく、高速のサービスエリアに車を停め、ゲロの掃除を始めました。

一方、私はというと……。

体中の水分を奪われたことから、めちゃくちゃ喉が渇き、ミルクティとお茶のペットボトルを買ってきて、ステディが必死に車の清掃をしている横で優雅にジュースを飲んでいました……。

な、内心は「これはやばいわ」と思っていたのよ。

いつ、ステディが「なにジュース飲んでんだ、コラ!!!」と言い出さないかと……。

そう、思い返せば私は昔からこういう女だったのよ………。

 

 

 

 

ザ・『不謹慎』女。

 

 

 

 

そのことで真剣に悩んだときもあったわ。

鬱をわずらっていたある日、私は妹に涙ながらにこんな相談をしたことを覚えてる。

「ねえ……聞いて。例えばここにハーゲンダッツのアイスと100円のまずそうなアイスがあったとするでしょ……。普通、友達がいたら、自分は遠慮して100円のアイスを食べるでしょ……。でも、私、『私はこっちがいいー!!』ってハーゲンダッツのアイスをいち早く手に取ってしまうのよ……。そして食べ終わってから、友達がどう思ったのか思い返して絶望するの……。こんな私、〇ねばいいのにね……」

そしたら、妹は大爆笑しながら、「原因が分かってるならやめればいーじゃん!!!」とあっけらかんと言ったわ。

でもでも、違うのよ!!!!

私は「罪悪感」を感じているのに、同じ現場に遭遇した時、絶対に言ったとおりの行動をしてしまうのよ!!!そして、そんな自分をほとほと軽蔑しているの!!!!

ザ・不謹慎女なのよ!!!!!!

 

 

そう、今回もそう―――。

家に帰り、ステディが引き続き、一生懸命車を清掃している中、私がしたことといえば――――『入浴』よ!!!

しかも、ステディに「その服、洗濯機で洗わないでね……」と言われたのに、服を水洗いして、げろぴっぴがなくなったあたりでめんどくさくなり、洗濯機に突っ込むありさま……。

私は温かいお湯につかりながら、ぶるぶると震えあがっていたわ。

私の失礼な行動の数々を見たステディは今、なにを思っているだろうか、と……。

「てめえ、なに風呂入ってるんだ、ごるあ!!!」と言いながらステディが二階へ駆け上がってきて、素っ裸の私の頭をつかみ、浴槽の外に引きずり出されるイメージもしたわ。

そして、結局30分以上も悩み、風呂に浸かって、ほかほかしながら外へ出たの。

そう―――頭の中で考えるシミュレーションと実際の行動がまるっきりかけ離れているのよ!!!私!!!!

 

階下に降りていくと、ステディが清掃を終え、一息ついていました。

で、私はさっきまでの脳内シミュレーションの話をしました。

すると、ステディは「ははは」と笑い、「暴力なんて絶対やらないよ。僕がやるとしたら、ぼやくことくらいじゃない?」と明るく言いました。

ステディ……、なんていいやつなんだ、キミは……。

思わずステディの腹に抱きつくと、ぼよよ~~~んとまるでウォーターベッドのような抱き心地。

思わず「あなた、トトロって言うの!?」と言うと、ステディは「ぼえええええ~~~~~~~~~」と叫びました。

「トトロってそんな鳴き声だった!?」「違うっけ!?」

そんな話をしているうちに和やかな空気になり、私の吐き気もいつの間にか収まっていました。

翌日には気持ち悪さはなくなっていて一件落着。

以上、長くなりましたが、私のコロナワクチン体験記でした。

はあ~~~~、ステディに愛想をつかされなくてよかったあ。

それにしても、病めるときもステディは変わらず、優しい。いい旦那さんだなあ(じーん)。

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千葉N子
千葉N子
サイゾーウーマンで沼コラムを連載中のアラフォーウーマン。今日も頭痛と闘いながら散財する日々
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